憎悪と、懺悔と、恋慕。


 
 「莉子、着替えておいで。 朝ゴハン食べたら3人で木崎くんの家に行こう」

 早川さんのお父さんが、莉玖くんとじゃれる早川さんに、とんでもない提案をした。

 『・・・え??』

 早川さんもオレも、耳を疑う。

 「ダメだよ、お父さん!! ワタシたちが行ったら、木崎センパイのお母さんを刺激してもっと症状が悪くなるかもしれないじゃん!!」

 『そんなの絶対ダメ!!』と早川さんが頭を左右に振った。

 「莉子、頭悪いくせに何をお医者さんみたいな事言ってるんだ。 オマエには何の知識もないだろうが。 ・・・それに、オレしかいないだろう。 木崎くんのお母さんの気持ちが分かるのは」

 早川さんのお父さんの言葉に、反論の余地などない。

 オカンを説得出来るのは、早川さんのお父さんしかいない。