憎悪と、懺悔と、恋慕。

 
 「・・・別にいいし」

 いい格好しいのオレは、それでも平静を装う。

 てか、まじで汚れとかどうでも良い。

 ずっとこうしてたいと思った。

 「・・・1番に早川さんに知らせたかった」

 早川さんの髪に顔を埋める。

 「え!?? 木崎センパイのお母さんには?? 学校には??」

 顔を見ずとも、早川さんがキョドっているのが分かった。

 「後で言うから」

 「何言ってんですか!? 木崎センパイのお母さん、絶対心配してるはずですから早く知らせて下さいよ!!」

 早川さんはそう言うけど、だって、離れたくないから。