「上手に出来てる?? 作り方、教えてあげようか?? ・・・オレ、大学受かったから」
「え!? 受かったんですね!! 良かったー!! 本当に良かったー!! おめでとうございますー!!」
何故か早川さんが涙目になって、握手を求める様にオレの手を握った。
早川さんは手までも粉まみれで。
「あ。 スイマセン。 すぐウエットティッシュ取ってきます!! ごめんなさい!!」
それに気付いた早川さんが、家に引き返そうとした。
そんな早川さんの腕を引っ張って抱き寄せる。
自分の胸に粉の付いた早川さんの顔を埋めて、粉のかかった早川さんの髪を撫でた。
「汚れちゃいますよ!! 木崎センパイ!!」
早川さんの耳が赤くなっているのが見えた。
オレも他人の事言えない。 顔が、耳が、頭皮までもが熱い。



