憎悪と、懺悔と、恋慕。

 

 「木崎センパイ、送ってくれてありがとうございました」

 結局、泣きも告りもせずに、なんなら笑って木崎センパイに挨拶をした。

 「うん。 おやすみ、早川さん」

 木崎センパイが、絡めていた指を離すと、その手でワタシの頭を撫でた。

 『クリスマスマジック、クリスマスマジック』勘違いを起こしそうな自分に、心の中で言い聞かせる。

 ワタシの頭を撫でてくれた木崎センパイに、好意はない。

 分かってる、分かってる。

 「おやすみなさい、木崎センパイ」

 軽く頭を下げて玄関に入った。