憎悪と、懺悔と、恋慕。

 
 暗い顔をしていたであろうワタシに、

 「そんな顔すんな。 オカンが不審がる」

 木崎センパイが小声で囁くと、木崎センパイのお母さんの車椅子の後ろに回った。

 「木崎センパイだって、さっき結構な陰気顔してたじゃないですか」

 ボソっと言い返してやると、

 「してねぇわ。 黙れ、ブス。」

 木崎センパイに傷つく悪口を返された。

 折角ちょっとでも可愛く見える様にメイクし直したのに・・・。

 「差別ですよ、ソレ。 ブスは喋っちゃいけないんですかね??」

 木崎センパイを睨みつけると、

 「フッ。 調子戻ったね」

 木崎センパイがいじわるな顔をしながら笑った。

 さっきの悪口は、ワザとだったらしい。