憎悪と、懺悔と、恋慕。

 


 そうこうしてるうちに家に着いてしまった。

 「じゃあ。 明日、バイトがんばって」

 木崎センパイがサラっと帰ろうとした。

 もうちょっと一緒に居たいと思っているのは、当然ワタシの方だけで、

 「・・・駅まで送りましょうか??」

 往生際の悪い事を言ってしまう。

 「・・・さっきの訂正するわ。 やっぱ、早川さんってバカ。 早川さんがオレを駅まで送ったら、オレがここまで早川さんを送った意味ないじゃん」

 木崎センパイが呆れている。

 ワタシに何の好意も抱いていない木崎センパイは、ワタシの恋心など気付きもしない。

 ワタシは、木崎センパイに自分の気持ちに気付いて欲しいのだろうか。

 ・・・イヤ、気付かれたりしたら迷惑がられるだろう。

 木崎センパイは、ワタシの事だけは絶対に好きにならない。

 「~~~~~~木崎センパイのばーか。 送ってくれてありがとうございました!! おやすみなさい」

 恋煩いを拗らせすぎて、何故か木崎センパイに悪態をつく。

 好きにさすな、バカ木崎。 

 苦しくて、切なくて、面倒臭いわ、この恋。