「独りで、死んでいくってどんな感じかな?」
「さぁな。」
「何を思って死んでいったのかな?」
「…さぁな。」



同居人の名前は篠原 翔(シノハラ カケル)。

性別、男。
年齢、二十代前半(推定)。
血液型、不明。
誕生日、四月十三日。
身長、俺の頭一つ分上。

――見た目、極普通の青年。



「死んでみたら分かるのかなーぁ?」
「そうじゃね?んな急がなくてもいつか分かるって。」
「そっか。」
「そうだろ。生きてりゃ必ず死ぬんだから。」
「そうだね。」


翔は可笑しそうに笑った。



「よし、帰ろっか。」
「あ、今日の晩飯当番お前だぞ。」
「あれ?そうだっけ?忘れてた。じゃ、ついでに買い出し行こうか。」



俺の同居人は、少し変だ。