『本当に頭おかしいな、あんた。』 ドアに歩み寄り、やがて止まると修司に目をやった。 『あんたの気持ちは十分分かった。だけど、婚約は破棄しない。乃愛が好きなら、ずるい手使わねーで、正面からこい。でも、俺だってあんたになんか負けねーからな。』 というのが昨日の出来事だ。 二人が気まずいのはこうゆう事だったのだ。