『お兄ちゃん!!』
『ん?どうした、乃愛。』
ポン、と頭を撫でる。
でも私は気に入らなくて、手を振り払った。
『乃愛?』
『お兄ちゃん!どうしたの!?美結のこと嫌いなの?何かひどいことされたの!?』
私は心にずっと収めていた事を思いっきりお兄ちゃんにほおり投げた。
『最近お兄ちゃんおかしい。なんで?どうして?美結とお父さん、結婚するのいやなの?私は好きなのに!美結のこと好きなのに!』
お兄ちゃんはしばらくして―。
『ごめんな、乃愛。お兄ちゃんが悪かったよ。だけどな、俺、前のお母さんが好きなんだ。乃愛は嫌いなの?』
前の‥‥‥お母さん‥‥‥。
『す‥‥‥好きじゃない!!私をおいていった人だもん!大嫌いだ!』
ぶわぁっと涙が溢れた。
悲しかった。
お兄ちゃんに、お母さんのこと言われたくなかったのに。
『そっか。』
お兄ちゃんは私の前でしゃがみこむと、言った。
『じゃあお兄ちゃんも、美結お母さんの事、好きになるよ。』
そのまま、私を抱き上げ、美結のところへ行くと―。
『美結さん、今まですみませんでした。そっけなくて。俺、前の母親が忘れられなくて、ずっとあなたを避けていました。でも、乃愛に言われて前に進まなきゃって思いました。』
ぺこりと頭を下げる。
『だから、もう少し時間をください。そうすれば、きっと、あなたの事を母親と見ることができる。だから、お願いします。』
美結は、ただただ泣いた。
声をあげて、お兄ちゃんにしがみついて。
それを見ていた私も、泣いていた。
『ん?どうした、乃愛。』
ポン、と頭を撫でる。
でも私は気に入らなくて、手を振り払った。
『乃愛?』
『お兄ちゃん!どうしたの!?美結のこと嫌いなの?何かひどいことされたの!?』
私は心にずっと収めていた事を思いっきりお兄ちゃんにほおり投げた。
『最近お兄ちゃんおかしい。なんで?どうして?美結とお父さん、結婚するのいやなの?私は好きなのに!美結のこと好きなのに!』
お兄ちゃんはしばらくして―。
『ごめんな、乃愛。お兄ちゃんが悪かったよ。だけどな、俺、前のお母さんが好きなんだ。乃愛は嫌いなの?』
前の‥‥‥お母さん‥‥‥。
『す‥‥‥好きじゃない!!私をおいていった人だもん!大嫌いだ!』
ぶわぁっと涙が溢れた。
悲しかった。
お兄ちゃんに、お母さんのこと言われたくなかったのに。
『そっか。』
お兄ちゃんは私の前でしゃがみこむと、言った。
『じゃあお兄ちゃんも、美結お母さんの事、好きになるよ。』
そのまま、私を抱き上げ、美結のところへ行くと―。
『美結さん、今まですみませんでした。そっけなくて。俺、前の母親が忘れられなくて、ずっとあなたを避けていました。でも、乃愛に言われて前に進まなきゃって思いました。』
ぺこりと頭を下げる。
『だから、もう少し時間をください。そうすれば、きっと、あなたの事を母親と見ることができる。だから、お願いします。』
美結は、ただただ泣いた。
声をあげて、お兄ちゃんにしがみついて。
それを見ていた私も、泣いていた。

