記憶の欠片



「はぁ、苦しかったぁ!」

「瀬那が悪い。うん、絶対そうだ。」


まぁ、普通に考えたらそうなるだろうね。 

「でもさぁ、他にいい方法あったでしょ!」

そうかな。私的にはなかったように思えるけど。


「じゃあ、なに?」


「…た、叩く?」

何で疑問系?
でも、叩くって…。


「そっちの方が嫌じゃない?瀬那的に。」


「うん。嫌だ。」


想像してもしなくても痛いのは歴然。
頭を平手打ちするのだ、相当痛い。
そして、逆にうるさくなりそう。

…うん、やんなくて良かった。


「ということで、早く行こう。」

「どこからということでがでたの!?」


「だって、ち・こ・くするよ?」

あえて、あーえーてー強調してみた。

そしたら、今までうるさかった瀬那がいきなり静かになり、そそくさと昇降口に向かい始めた。


…分かりやす。これじゃーいじられるのも頷ける。


心の中でポツリと呟き、私は瀬名の後を追った。