記憶の欠片




「あっ!麗ぁ~こっちこっち!」

校門で私を待っていたらしい瀬那が
私を見つけ、両手でブンブンと、
それこそこっちに聞こえそうな勢いで
ブンブンと振っていた。

私は手を振りながら瀬那の所に駆け寄った。

「おはよ、瀬那。」

「麗ぁ!あいたかったよーっ!」

瀬那はそう言い私に抱きついていた。

「ハイハイ。私もあいたかったよー。」

「なんで棒読み!?」

こういうときの瀬那はうるさい。

「気のせいでしょめっちゃ感情こもってたよ」

こういうときは適当に流すに限る。

「そう?」

「うん、そうそう」

「そっか!ならいい!」

よく言えば、素直。

悪く言えば、単純。
どっちにも転がってしまう瀬那。

でも、そこをいじるのが意外と楽しかったり。