記憶の欠片






車のブレーキ音
画面の向こうでは
アスファルトが血に染まっている。 

それをみて叫ぶ外野。

それをみて呆然としている人。

それをみて泣く私。


遠くからはけたたましい救急車のサイレンの音。

その場で為すすべもなく立ちすくむ私の横を
荒々しく通ってゆく救急隊員。

倒れている君を救急車に運んだ。

救急車の扉が閉まりまた、
けたたましいサイレンの音が響いた。


ごめんなさい。

なにもできなかった私を許してください。

なにもしようとしなかった私を許してください。