美里との電話から30分くらい経った、午後2時頃。

また、美里から着信があった。


「もしもし、まゆ?」
「はい…。」

秀絡みだと分かっていたから、ためらいがちに電話に出た。

「あのね、秀のことなんだけど…。
一年生の間は部活と勉強に集中するから、二年生になっても同じ気持ちなら、また言ってくれって。」