俺はミヨの家から出ると再び莉奈の家へ向かった。
あかりが、ついていなかった。
鍵もしまっていた。
寝たのか、それとも、泣いてるのか…。
もう夜中の一二時を回ろうとしていた。
この季節の夜は寒い。
あの日は確か、外で待ち合わせがしたいと彼女が言った。
彼女はこの寒空の下、俺を待っていたのか…?
いや、すぐに帰ったかもしれない。
けど彼女の性格を考えれば…やっぱり待っていたのかもしれない。
俺はこみあげてきた苦しみをぐっとこらえメールを打った。
『会いたい』
もちろん返信はない。
けど、会いたくて、抱きしめたくて仕方がなかった。
ごめんって、言いたかった。

