結婚に愛はあるのか?

そう言った優也の笑顔は、どこか寂しげだった。

…なぜだろう?


「あ、お腹すかない?」

「エ?…う~ん、少し」

時計に目線を向けると、午前6時20分。

お休みの日に、こんなに早い朝食を食べる事はないけど。


「よし、じゃあ作るか」

そう言って立ち上がった優也。

私はそれを止めた。


「朝は、私が作ります。作りたいものがあるので」

「・・・そう?…じゃあ、お願いしようかな?」

「はい!」

…本当は作りたいものはない。

でも、そうでも言わないと、優也は譲ってくれそうになかった。


「冷蔵庫の中に、色々材料入ってるから、適当に、

使って」

「はい、わかりました」

…沙織はまだ眠っていたが、3人分の朝食の準備をした。

起きたら、食べれるように。


トースト・サラダ・目玉焼き。

…ありふれた朝食が並ぶ。