結婚に愛はあるのか?

優也は、眠ったままの沙織に毛布を掛け、

キッチンに向かう。

私はその後に続いた。

「何してるんですか?」

「ん?晩飯でも作って、食べて帰ろうと思って」

私の問いかけにそう言った優也は、ニッと口角をあげた。


「エ、私、作りますよ。沙織さんと約束したんです。

家賃や光熱費の代わりに料理担当って」


「あ~、まぁ、それは沙織と交わした約束だろ?

オレがここに来た時は、オレが料理担当だったから、

今夜は甘えなさいって・・・

引っ越しなんか重労働なんだから、体休めろよ。

大事な体なんだから」


そう言ってまたニッと笑った優也は、手早く料理をし始める。

…プロ顔負け。そう思えるほど、料理が上手だと言う事に、

驚きながら、見入っていた。


「…そんなに見られてたら、料理がしにくいな」

そう言って苦笑いをした優也は、ガスを止めた。


「…美味しそう」

お皿に盛りつけられた料理は、湯気を上げ、

とても美味しそうだった。