結婚に愛はあるのか?

夕方には、全部の荷物を移動し、片付けまで済んでしまった。

「ありがとう、助かりました」

そう言って缶コーヒーを優也に渡した。

…沙織は、ダウンしてしまい、ソファーで居眠りしていた。


「いや、大したことは何も」

コーヒーを受け取りそう言った優也は、

私を真っ直ぐに見つめた。


「どうかしました?」

「そのお腹の子、…産むの?」

「・・・はい」

私の答えに、溜息をついた優也は、コーヒーをテーブルに置いた。


「沙織も頼りになる奴だけどさ、仕事も忙しい。

だから、オレにも頼ったらいいよ…これも何かの縁だし」


「フッ…ありがとうございます。

優也さん、沙織さんと同じこと言うんですね」

…本当にそっくりな兄妹だ。

そう思わずにいられなかった。


「よく言われるよ…でもホント、頼れよ?」

「・・・はい」

優也は、自分の携帯と、アドレスを教えてくれた。