結婚に愛はあるのか?

「もぅ!ヤラシイ目で、愛の事見ないでね。

彼女、こう見えて妊婦さんなんだから、

優しくしてあげてよね」


「…妊婦?」

「・・・」

「…あ、ゴメン、愛。言っちゃった」


…なんだか気まずい雰囲気になってしまった。

「や、ヤダ~!気にしないで、沙織さん。

そういう事なんで、あまり重たい物とか持てませんので、

宜しくお願いしますね、優也さん」


そう言って気まずい雰囲気を何とか元に戻そうと必死だった。


「そ、そうよ、優也兄さん!だからこそ、

手伝いに呼んだんだから」

そう言って沙織も必死に明るく振る舞ってくれた。


「…了解、オレに出来る事は、何でも言え」

さっきまでの笑顔に戻った優也は、そう言って自分の胸を叩いた。

私と沙織は、手を叩いて喜んだ・・・



…思ったよりも、思った以上に、引っ越しはスムーズに進んだ。