結婚に愛はあるのか?

会社は違うけど、こうやってまた遠藤さんと再会できた。

…やはり、いい人に巡り合えるように、

最近の私は、出来ているのかもしれない。


トントン。

二回ノックをすると、川崎課長がどうぞと言ったので、

静かにドアを開けた。


「失礼します、コーヒーをお持ちしました」

「あぁ、ありがとう。ここに、おいておいてくれるかな?」

「はい」

川崎課長の指示を聞き、テーブルの上に、

コーヒーカップを置いた。


「それではこれで失礼します」

私はそう言って頭を下げ、部屋を出ていった。


その時、遠藤さんは優しい笑顔で、私に会釈してくれた。

だから私も笑顔で会釈を返した。


それから週末まで、遠藤さんは、毎日のように、

午後になると顔を出していた。

川崎課長と、何やら取引をしているようだった。