…急いで帰ったオレは、自分のマンションの部屋のある場所を見上げた。

・・・しかし、部屋の明かりはついておらず、

なんだかイヤな予感がしたオレは、急いで部屋へと帰った。

鍵を開け、リビングに向かい、電気を点けた。

・・・?!

ソファーで、愛が倒れている?!

慌ててそれに近寄った。・・・・。


…慌てた自分が、たまらなく恥ずかしくなって、

思わず口に手を当てる。それと同時に安堵の溜息をつく。

帰って来た愛は、ソファーの上で、スヤスヤと気持ちよさそうに眠っていたのだ。


「…心配させるなよ」

ボソッと呟いたオレは、愛の頭を優しく撫でた。


「…ん…ぁ・・・おかえり」

目を覚ませた愛が、そう言って微笑んだ。


「ただいま、調子はどうだ?」

「うん、調子はいいよ。陽介に夕食作って、ソファーに座ってたら、

寝ちゃってたみたい・・・」

そう言って起き上がった愛を、オレは優しく抱きしめた。


「無理して夕食なんて作らなくていいのに」

「無理はしてないよ?陽介きっとお腹すかせて帰ってくるだろうと思って、

そう思ったら、スッゴク作りたくて、大したものは作ってないけど」

「・・・ありがとう」

「ううん」