「スゴイ、スゴイ、急展開だね?

何で急にそんな事が決まったの?」


「うん、今まで私が体験してきた事とか、色々話したの・・・

陽介の事も、付き合ってたのに何も知らなくて、色々教えてくれて・・・

陽介は、それでも私と結婚したいって言ってくれて・・・

どこにも進めないなんて嫌だったから・・・この子の為にも強くなりたかったから、

結婚する事を決めたの」


私の言葉を一字一句逃さないように、ずっと聞いてくれる沙織。


「陽介は、会社の社長だし…実家も凄い会社みたいだから大変だと思うけど。

私なりに、頑張ろうかなって・・・その日のうちに、婚姻届を出しに行った」


「・・・そっか、よく決断したね。うん、それがいい。

その子の為にも、何より、愛の為にも、支えてくれる旦那様は必要だから。

あ~良かった。これで、私の肩の荷もおりるよ」

そう言って溜息をついた沙織。


「今まで色々ゴメンね、それに色々ありがとう」

そう言って微笑むと、沙織は首を振った。


「これからもずっと友達でいてよ?

これで何もかも終わりとか言わないでよ?」


「うん、沙織が良ければ、ずっと友達でいて」


「バカね、当たり前でしょ」