結婚に愛はあるのか?

それからの私たちは、ごくごく普通に生活をした。

沙織や優也からの連絡はないまま・・・。

沙織の携帯に電話しても、沙織の携帯は電源が切れてるのか、

そんなアナウンスばかりで・・・。


「何も連絡をよこさないのは、お父さんには、何の変化もないって事。

もしくは介抱に向かっているんじゃないか?看病や仕事、お母さんの事で、

忙しいから連絡をしてこないだけだと思う」


心配ばかりする私に、陽介はそう言った。

陽介の言葉を、自然に受け止められるようになったのはなぜだろう。

陽介に、心を開けるようになったからだろうか?


・・・一緒に住み始めて、約一週間。

陽介は仕事の時以外はずっと私の傍にいてくれる。

私も昼間は仕事をしているので、そんな時は、私の携帯を鳴らす。


…今日は、仕事が長引いて、残業になりそうだ。

陽介に残業のメールを送ると、仕事を始めた。

…それから2時間後。


仕事が終わり帰り支度をする。

そんな時だった。携帯が鳴ったのは。

…着信は、沙織からのモノで。

私は急いでそれに出た。

「もしもし、沙織?!お父さんの具合は?」

「・・・・」

私の問いかけに、沙織は何も言わない…嫌な予感がする。