「美玲ってさぁ、彼氏いらないの?」


ひなの衝撃発言にあたしは驚きすぎて持っていたスプーンを落としてしまった。



「えぇ〜!?彼氏?いらないいらない!」


あたしは全力で否定した。
彼氏なんて想像したことなかった。



やっぱひなはそういうのに興味あるのかな?


ひなって、色白でスタイルもいいし、結構美人。


彼氏持ちそうだけど、いるのかな…。



「じ、実は、うち好きな人いるんだよね」



「へぇー!!誰?」



ひなが頬を微かに赤らめる。
それは紛れもなく乙女の顔つきだった。


「2年生の先輩なんだけど…」



「先輩…。ひななら大丈夫だよ!」



今のあたしの言葉はお世辞じゃなく、本当の気持ちだった。


「あとで、紹介するよ!美玲のこともその人に紹介したいしね」


「え!?友達なの!?」



「…うん」


ひなが更に顔を赤くする。
やっぱり可愛い!!