あの日を境にあたしたちと藤崎先輩たちは頻繁に会うようになった。



✱✱✱✱


「あー、もーヤバ!宇治原先輩かっこ良すぎー!」


ひなが叫ぶ。



「ひな、好きだよねぇ、宇治原先輩のこと」


あたしは恋をした事がないからそういうの、分からない。
でも、ひなが幸せならそれでいいよ。


「美玲さぁ、京ちゃんはどう??」


「えっ?藤崎先輩?」



ひなから意外な人物の名前が出てビックリした。



「…藤崎先輩は、カッコイイけど、異性としては…」


見れない、とあたしが言おうとした瞬間に



「なぁに?俺らの話?」



と、声がした。
この声はまさか…


「藤崎先輩!と宇治原先輩」


「なに?俺めっちゃついでみたい」


宇治原先輩はスルーして、藤崎先輩だ!




「よぉ、高野」


「こんにちは」



あたしは軽い会釈をするとひなの方を見た。
宇治原先輩と楽しそうに話している。



「なんか、ひなと、宇治原先輩ってお似合いじゃないですか?」



「だよなー、俺もそう思ってたところ」



やっぱり。
ひなと宇治原先輩は、誰が見てもお似合いなんだよ!!




あとで、ひなに言おう!