さようなら





残念ながら、真也はそのままそこにあった小さな小さな段差に引っかかり、前につんのめってあたしの方に倒れてきたのだが。




真也は「あの時は焦った」と笑って言ってたけど、本気で焦っていたのは、あたしの方だと思う。