「真也、行こっ?」


あたしは、真也の腕につかまる。





今、この瞬間のあたしは、まだ真っ新なあたしだよ?




もう、中学生ではない。




高校生でも、まだない。





でも、ちゃんと、真也に追いつけるように頑張るからね?



この腕を放さなくて済むように。




あなたの笑顔をずっと眺めていられるように。






あたしは、真也を追いかけ、未来へと、
歩み出す。










fin.2014.2.