さようなら



遡るは、約1年前。



真也が無事志望校に合格して、あたしにも受験の足音が聞こえて来た、ある日のお出掛け(でーと?)の日のこと。


「志望校どこにすんの?」


真也が何気無く、あたしにこう聞いたのだ。


「んー、まだ決めてない、かな…」


一応、塾から言われているところはあったけど、あまり受験について考えていなかった。



すると、真也は少し照れながらこう言ったのだ。


「俺さー、丹夏と同じ高校行きたい」


「えっ?真也と同じとこ?」


「うん」


「いっ、いやいや、無理無理無理っ!!
偏差値全然足りないからっ!」


慌ててこう否定したあたしに、真也は不敵な笑みを向けた。


「いや。丹夏なら大丈夫。
それに、俺も確実に丹夏と同じ高校に行けるように頑張るから」




かくして、始まった、スパルタ受験勉強。