「真也っ!来てたんだ」


「当たり前だろ?
丹夏、卒業おめでとう」


あたしはちょっと照れながら「ありがと」と言った。




「あら、その人…」


本来なら、あたしが真っ先に向かうはずの人、お母さんが、あたしを見つけて近付いてきた。


「うん。真也」


突然紹介された真也は、「はじめまして」と頭を下げる。