「ーーーーキス、してもいいか?」
ただでさえ、頭に血が上りすぎてクラクラするのに。
もう、限界に近いのに。
この人は何を言ってるんだぁぁぁぁぁっ!!!?
「気を使って別れようとする。
でも、気を使われる側は承知しなくて、そのまま付き合うことになった」
ーーーなんて、この時みたいなロマンチックな状況、あたし達には初めてだった。
だから!
ーーっていうか、あたしの理想としては、恥ずかしいながらもロマンチックな雰囲気に酔うことなんだけどっ!!
そんなこと、かけらほどもできず。
あたしは絶賛脳内大パニック中だ。


