いいこちゃんじゃない!





「男の家に来てそんなこと言っちゃダメ」





耳に優しい声が入ってくる。






「俺はね、ゆっくり結依のすべてを知りたいんだ。だからこれだけ付き合ってもキスだけだ」





ドキドキする。






「全くやんなっちゃうよなぁ。結依可愛いこと言うんだもん。我慢してる俺の身にもなれよな」





軽く仁は言う。






だけど、仁は確かに我慢してるんだ…







綾の言葉が思い出される。






やっぱり私達は遅いのかな。






仁は、








物足りないのかな…