特別インタビュー第9弾 中小路かほさんに聞いてみよう!

みんなどうやって小説を書いてるんだろう?野いちごの書籍化作家に突撃インタビュー!

人気作家さんたちがユーザーの質問に答えてくれました♪

1.小説を書こうと思ったきっかけはなんですか

幼い頃から、物語を作るのが好きでした。読みたい本がないから、それなら自分で作っちゃえ!と。笑

小学生のときは自分で絵本を作ったりしていて、中学に入る前くらいからはノートに物語を書き込んでいました。でも、鉛筆を握って書くと途中で手が痛くなり、長時間書くことが難しかったので、携帯で書けたら楽なのになぁと思い、中学生のとき、携帯のメモに物語を書き込み始めました。

そんなとき、ケータイ小説と出会い、しかもだれでも無料で小説を書くことができると知って、当時読んでいたケータイ小説のサイトに登録しました。

2.初めて書いた作品(または初書籍)に関する思い出・思い入れなどを教えてください

これはあまり公表していないのですが、15歳のときに他サイトで、別名義で初めて書いた小説がコンテストで受賞し、それが初めての書籍化となりました。受賞の連絡がきたとき、母には「騙されている」と言われ、信じてもらうまでが大変でした。笑 

学生のときとは違い、今は結婚して娘も生まれ、なかなか小説を書く時間が取れない中、『中小路かほ』として初めての書籍化となった『7日間の同居で、モテモテ幼なじみと両想いになるまで。』は、授乳の合間にコツコツ書きました。

そのときは、初めての育児でバタバタしていて、唯一ゆっくりスマホを見ることができる時間が、たった10分ほどの授乳中でした。

たとえわずかな時間でも、それが1日、1週間、1ヶ月となるとものすごい時間になると思い、地道に更新し続けた思い入れのある小説です。

当初こそ疑っていた母も、また書籍化することを伝えたら喜んでくれました。笑

3.なぜ野いちごで書き始めたのですか

上でも少し述べましたが、一番初めは、今とは別名義で他サイトに登録して書いていました。でも、大学生になってからは学校生活のほうが楽しくて、ほとんど小説を書くことはなく、そちらは活動休止状態になりました。

しかし、ある日突然書いてみたくなって、もし自分になにかしらの書く力があるなら、無名でもいつかまた書籍化できるんじゃないだろうかと思って、一からスタートすることに決めました。それが、野いちごです。選んだ理由は、更新すればだれでも宣伝ボタンを押せて、それがトップページに掲載されるからです。

ランキングや特集で小説がピックアップされないと、新人の方が注目されることってなかなか難しいですよね。でも、みんな平等に宣伝ボタンと完結ボタンが押せて、それが読者さんの目に留まることができます。なので、新人さんが埋もれることもないと思い、新しく始めるにはいいかなと思って登録しました。

あとは、毎月複数の小説を発売されていると知り、人気さえ出れば書籍化のチャンスがあるんじゃないかという思惑もあって選びました。笑

4.どんなときに話を思いつきますか

お風呂に浸かっているときに、よくアイディアが思い浮かびます。あとは、寝る前にぼうっとしているときとか。夢で見た内容も小説に使えそうなら、起きてすぐにスマホのメモアプリに書き込んだりします。

その場面場面が絵になって頭に思い浮かぶので、忘れないうちにメモは必須です!(またあとから書こうと思って、忘れたことが多々あるので、笑)

5.書いていて特に大変なこと・つらいことはなんですか

語彙力や文章力が乏しいので、せっかくいいストーリーを思いついたのに、いざ完結してみると、思っていたのと少し違う駄作に終わってしまうことです。

登場人物の表情は頭に思い浮かんでいるのに、それが文章でうまく表現できず、結局幼稚な文での説明になったりするのがつらいです。私じゃないだれかが書いてくれたら、もっといい小説になったのになぁ…と完結するたび思っています。

あとは、筆が乗っていたり、完結間近だというのに小説を書く時間が確保できないときもつらいです。それがストレスになったりします。笑

6.最近読んだ作品を教えてください(野いちご以外も可)

私…読書が苦手で、ほとんど本を読んだことがありません。おそらく、今まで読破したことのある本の数は、両手に収まるくらいかと思います。

そんな私が珍しく、読んでみたい!と思って買ったのが、暁佳奈先生の『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』です。数年前に見たアニメでドハマりして、小説はアニメと少しお話が違うと聞いて読み始めました。

最近は、胸キュンシーンの勉強のために、参考文献として*あいら*さんの『総長さま、溺愛中につき。』シリーズを買い揃えました。表紙がかわいくて、集めて満足したままになっているので、どこかのタイミングで読みたいです!

ですが、小説を読む時間があるなら、それを自分の小説の更新に費やしたいという考えなので、完全に書き専です。笑

7.学生のうちにしておけばよかった!ということはありますか

それは、『勉強』と『青春』です!

私は、もう本当に勉強大嫌いな学生で、大学受験も受験勉強したくないがために推薦を選び、センター試験等を受けることはありませんでした。でも、一生のうち一度くらいは死ぬ思いで勉強したらよかったなって、今なら思います。

あとは、大人になってから青春することがないので、部活に一生懸命になったり、学校行事を楽しんだり、友達や恋人と公園でおしゃべりしたりとか、そんな些細なことでももっとやっておけばよかったなぁと思います。

8.初めて彼氏ができた時、どんな感じで告白されましたか?

私、あまり告白された経験がありませんー…。好きって気持ちが抑えきれなくて、自ら告白しちゃうタイプです。笑

初めての彼氏は、高1のとき同じクラスだった男の子です。もともと仲のいい男友達で、放課後2人で遊んでいたときに、気持ちを伝えたいなって思いまして。「ちょっと今から、好きな人に電話で告白する!」って謎の宣言をして、隣にいる彼に電話をかけました。彼もびっくりした顔をして電話に出てくれて、そこで気持ちを伝えたら、彼も好きだったと話してくれて付き合うことになりました。

3年ほど付き合ったのち円満で別れたので、今でも淡くていい思い出として残っています。

9.私は恋愛小説が大大大好きで、その中でも「同居」というワードが大好きです!なのでかほ先生の小説も大好きです!かほ先生が小説を書く時、どんな思いを込めて書いているんですか?

うれしいお言葉、ありがとうございます!書きたいお話をただ書いているだけの自己満足なので、なにも考えずに書き進めていますが…。でも、読者さんにはキュンキュンして読んでもらいたいなとは毎回思って更新しています。現実で、イケメンに迫られるってなかなかないと思うので、せめて小説の中だけでも楽しんでもらえたらなぁと。

あとは、小説を読むことが日々の楽しみにしていただけたら、との思いも込めています。「学校(仕事)疲れたー」→「小説の更新あるかな?…おっ!してる!読も♪」みたいな、だれかの1日の楽しみの一部になれていたら、作者としてうれしいです。

10.どうしたら長編小説が書けるんですか?物語の展開など思い浮かんでるのですが、一つ一つの章が短くなってしまいがちです…。

物語の展開が思い浮かぶのは、とてもすばらしいことだと思います!

まず、それらをすべて書き出して、書きたい展開をストーリーに散りばめます。1つの章が短くなるのであれば、思いきって2つの章を1つにまとめちゃうのもアリです。

例えばですが、学校が舞台であれば、学校行事をメインに章を作るとボリュームが出ると思います。行事の準備で距離が縮まり→行事本番でハプニングが起こりつつ盛り上がる…というふうに。

あとは、展開と展開の繋ぎとして、背景描写、登場人物の言動や心情の変化の説明を丁寧に書いて肉付けしていきます。そのときに1つの章が長くなると感じたら、キリのいいところでまとめて章を分けます。私の場合、予定していた章が増えたり減ったりすることは多々あります。

それでもどうしても字数が増えないようであれば、たまにヒーローsideの章を挟むのもいいかもしれません。ヒロイン目線とはまた違ったヒーローの心情を読み解くのも、読者さんは好きだったりするので。

私も、初めは完結しても5万字程度でしたが、今では1作品20万字近くになってしまうので、そこが逆に困っているところです。初めは難しくても、書いていくうちに徐々に長編が書けるようになると思うので、いっしょにがんばりましょう!

11.小説を書く時に必ず心掛けていることは何ですか??

なるべく、毎日更新できるように心がけています。もし私が読者だったら、いつ更新されるかわからない小説よりも、毎日更新される小説のほうが読みたいし、追うのが楽しくなるからです。

もちろん、更新する時間がないときや、行き詰まってしばらく書けないときもあります。ですが、たった1ページでもいいので、可能な限り更新できるように意識はしています。

そうすると、徐々に読者さんがついてきてくれるので、日々楽しみにしてくれる読者さんのためにもがんばっちゃお!というやる気にも繋がります。

12.どうしたら人気になれますか?上手く書けません…

私も人気とまではいかないので、求められている内容にお答えできるかはわかりませんが…。『人気=読者さんが増える』という解釈でご説明しますね。

やはりまずは、名前を知ってもらうことだと思います。例えば、ランキングで見かけたことのある作者名を見つけたら、ちょっと読んでみようかなって気になりませんか?ランキングに上がらなくても、新着更新のページで頻繁に同じ作者名を見かけたら、この人たくさん更新してるなぁと興味も出てきます。そこが、読者さんの目に触れてもらえる最初の入口だと思っています。

あとは、Twitter等のSNSを活用して宣伝したり、そこで作家さんや読者さんと繋がるのもアリだと思います。

人気になるには、小説の更新あってだと思うので、まずはプロットを立てて、完結までのストーリーを整理して書くことをオススメします!

13.男性の登場人物は参考にしてる人がいますか?それとも理想だったりを反映してますか?

前までは、ほぼ理想の人物を書いていました。

でも、学生のときに読んだ漫画『ストロボ・エッジ』(咲坂伊緒先生)の一ノ瀬蓮くんのかっこよさが忘れられなくて、蓮くんの外見をモデルにして書いたのが、『7日間の同居で、モテモテ幼なじみと両想いになるまで。』の樹です。個人的に黒髪短髪、あとは緩めパーマな外見が好きなので、そんな感じのヒーローが多くなってしまってます。笑

今では、芸能人やマンガの登場人物などをモデルにすることが多くなりました。性格等は、ドラマに出てきたかっこいいと思った人物を参考にしたりします。

ちなみに、私の最近の推しは杉野遥亮さんです!プレイボーイ役の杉野さんがとくに好きなので、それをイメージして小説を書いてみたいなぁと前から思っています。笑

14.登場人物の名前などはどうやって決めているんですか?

ヒロイン、ヒーローに関しては、子供につけたかった名前を選んでいます。たくさんつけたい名前があるんですが、そんなに子供産めないので。笑 登場人物たちは永遠の10代のままなので、かわいい名前やかっこいい名前を心置きなくつけちゃいます。なので、みんな私の子供たちみたいなようなものです!笑

サブキャラたちは、はっきりと区別できるように、ヒロインとヒーローの読み方や響きが似ていないような名前にするようにしています。

名前はパッと思いつくときもありますが、マンガやドラマの登場人物だったり、テレビで見た芸能人の方を参考にして決めています。

15.今後どのような小説を書きたいと思っていますか?

ここ最近は、同居ものにハマっています。今ひっそりと書いている『わけあって、双子の幼なじみと溺甘ルームシェア…♡』も、幼なじみ✕同居ものです。

私のスマホのメモアプリには、たくさんの内容のプロットをメモしていて、暴走族もの、先生✕生徒、御曹司✕凡人女子、ファンタジーなどなど。…と考えつつ、なんだかんだでまた同居ものを書いちゃうと思います。『同居ものと言えば、中小路かほ!』と思ってもらえるようになってほしいのが、今のひそかな野望です。笑

書きたい小説はたくさんありますが、次回作は同居要素も入れつつ、暴走族ものにしようと考えています。もし興味がある方がいらっしゃったら、ぜひチェックしてみてください。

あとは、未完で放置している小説をどこかで必ず書き上げたいとも思っています。

16.ユーザー、読者へ一言

新人の私が、有名作家さんたちに混じってこのような場を設けていただけて、大変恐縮しております。たくさんのご質問をいただき、とてもうれしかったです!また、すべてのご質問にお答えすることができず、申し訳ございません…!お伝えしたいことがいっぱいで、どの項目も長文になってしまいましたが、それでも読んでくださってありがとうございます。もしこのインタビューの内容が、みなさんの執筆活動のお役に立てれば光栄です。

野いちごは、びっくりするくらい作家さんも読者さんもいい方たちばかりで、いつも楽しく利用しています。私のことがはじめましての方も、これを機に作品を知ってくださるとうれしいです。

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