特別インタビュー第3弾 神戸遥真さんに聞いてみよう!

みんなどうやって小説を書いてるんだろう?野いちごの書籍化作家に突撃インタビュー!

人気作家さんたちがユーザーの質問に答えてくれました♪

1.小説を書こうと思ったきっかけはなんですか

小学生時代、ずっとらくがき帳に動物が主人公の4コマ漫画を描いていたんですが、人間が主人公のストーリー漫画を描こうと思ったら人間がまったく描けず、それならと文章に切り替えたのがきっかけです。小学生時代から読書自体はたくさんしていました。

2.どんなときに話を思いつきますか

テレビを観ているときなどに、気になる話題などがあればよくスマホのメモアプリにメモしています。そこから話を膨らませることもありますし、あとは編集さんのオーダーに合わせて考えていくこともあります。

3.初めて書いた作品(または初書籍)に関する思い出・思い入れなどを教えてください

初めて書いた作品は、中1のときにノートに書いていた学校の七不思議のお話でした。トイレの花子さんと一緒に学校で起こる事件を解決するお話です。小説の書き方もよくわからないまま書いてほとんど誰にも見せなかったんですが、楽しく書いていた記憶があります。

4.書いていて特に大変なこと・つらいことはなんですか

デビュー前後は自分にスキルが足りず、企画が通らなかったり何回も書き直しになったりしてつらかったこともありました。けど、今は基本的にあんまりつらいと思うことはないです。慣れない作業だったりなかなか指摘をうまく反映できなかったりと大変なことはそれなりにありますが、日々楽しく小説のことを考えています。

5.小説を作るとき、気を付けていることなどはありますか

とにかく読みやすさは意識しています。正しい日本語を使うのはもちろん、文章のリズムや句読点の位置、単語の選び方、ひらがな・カタカナ・漢字のバランス、改行など、文章そのものに対して常に最大限の気配りをしています。

6.プロットや設定は作りますか? 詳しい作り方などを教えてください

プロットは必ず作ります。最初のアイディア出しは手書きですが、話の大枠を決めたあとはWordにまとめています。場面転換だけじゃなく、大事な台詞や心情などもプロットにすべて記載しているので、かなりのボリュームになります(完成原稿の15~20%くらいの文量)。プロット段階ですべて検討して取材も終えるようにしているので、逆に執筆時はプロットに書いた内容を膨らませる作業に集中する感じです。ストーリーはもちろん、キャラクターの性格・外見・家族構成などのプロフィールのほか、通っている学校や街の設定などもプロット段階で作り込んでいます。

7.どうやってストーリーの流れを組み立てていますか?

最初に、文庫本の裏表紙にある内容紹介くらいの文量で、物語のあらすじをまとめます。そうすると物語の導入と結末が決まるので、それを骨格にして必要なシーンをつけ足していき、ストーリーを組み立てていく感じです。

8.何歳から、小説の公募やコンテストに出し始めたのでしょうか?

小説自体は中学時代から書いていましたが、初めて公募に出したのは大学生のときです。でも学生時代はあまり数を書けておらず、本格的に応募し始めたのは25歳になった頃くらいからです。

9.恋愛小説を書く時に大事にしてることは何ですか?

ヒーロー役の男子キャラの設定は特に大事にしています。クールなのか、優しいのか、明るいのか、どういうところにキュンとできるか……という萌えポイントはすごく考えます。自分が萌えられないキャラはきっと読者さんも読んでて楽しくないと思うので、自分も彼と付き合いたい! と思えるようなキャラにできるよう心がけています。

10.学生のうちにしておけばよかった!ということはありますか

あんまりないかも。学生時代は基本的には部活ばかりしていたんですが、その経験が今とても役立っています。また、当時から小説もたくさん読んでいたので、糧になっている気がします。

11.息抜きの方法を教えてください

漫画をよく読んでいます。平均で月に40~50冊くらい。あとは緊急事態宣言が解除されたので最近再開したんですが、下水道局が発行しているマンホールカードというものをよく集めに行っています。市役所や観光協会などでもらえる無料のカードで、毎年何枚も新柄が登場します。スタンプラリー感覚でいい運動にもなります。

12.お友達と遊んだりしますか? 遊ばず、毎日執筆されてますか?

コロナ禍になってオンラインの機会が増えましたが、学生時代の友だちや作家仲間とはよくおしゃべりしています。よっぽど忙しいときを除き、小説の作業は基本的に週5日ペースと決めていて、残りの2日は遊んだり出かけたりと作業をしない日を意識的に設けています。

13.片想い経験はありますか?

学生時代は片想いばっかりでした!

14.最近読んだ作品を教えてください(野いちご以外も可)

常に色んな本を読んでいるのですが、最近読んだものだと市川朔久子さんの『小やぎのかんむり』(講談社)という作品がすごくよかったです。中学生の主人公がお寺のサマーステイに参加し、家族とは違う友だちや大人たちに助けられながら成長し、前を向いていくお話です。

15.オススメの恋愛小説教えて下さい!

古い作品になるんですが、新井素子さんの『グリーン・レクイエム』という作品がすごく好きです。学生時代に読んだのですが、小説で初めて胸キュンしました。

16.ユーザー、読者へ一言

質問をくださったみなさま、ありがとうございました! スターツ出版からは『告白したのは、君だから。』(野いちご文庫)という本を出させてもらっています。嘘の告白から始まる胸キュンストーリーなので、よかったらチェックしてみてください!

17.熱く語りたいことをお願いします!

今回、プロットや執筆についての質問を多くいただきました。小説には色んなテクニックがありますが、とにもかくにも大事なのは書き続けること! 私は本格的に公募をするようになってからデビューするまでに8年かかり、その間に応募した回数は108回にも及びました。続けられたのは、やっぱり書くのが好きだったからかなぁと思います。「好き」の気持ちを大事に、ぜひ楽しく続けてください!

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