ケータイ小説 野いちご

「待ちなさい」

恵理夜が、鋭く言った。

「手袋を、外しなさい」

「……貴女が、望むなら」

春樹は、手袋を外した暖かな手で恵理夜の手を取った。

その傷を労わりながら。

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