「それは、私の仕事でございます。お嬢様」


春樹は、綺麗に磨かれた靴を、そっとその足に履かせた。

そして自らも、恵理夜から送られた白い手袋をはめる。


「さあ、参りましょう」


導くように、扉を開いた。