「調べてみよう!」とは言ったものの・・・


まず先に何をしたらいいか分からない。


「まずは~・・・う~ん・・・」


・・・!

「いーちゃんのクラスの子に話を聞いてみよう!」

僕は手帳とペンだけを持ち生徒会室を後にした・・・













僕はいーちゃんのクラス、2-Cの前に来た。

「まず誰に聞こうかなぁ」

ポケットから手帳を取り出し、2-Cの名簿が載っているページを開いた。

「あっ!コイツに聞いてみるか!」

僕はソイツを廊下へ呼び出した。


『緒兎じゃねーか!久しぶりだなっ!』

「久しぶり!郁登」

コイツの名前は、南郁登(みなみいくと)

コイツとは中学からの付き合いだ。

中学の時は・・・
僕と、いーちゃんと、琉波と、郁登の4人グループで行動していた。

『・・・で、どうしたん?お前が来るってことは、何かあるんだろ?』

さすが郁登。分かってるな。

「まーね。じゃあ、単刀直入に言うね。でもその前にここで話すのはさすがに目立つからちょっと移動しよう」


僕は郁登と一緒に人気のない図書室の前に来た。


「・・・で、さっきの話だけど・・・」

『うん』

「いーちゃんの様子が知りたいな、と思って」

郁登は「なんだ、そんなことか」と呟き、静かに話し始めた。

『俺、今いーちゃんと席となりだけど・・・中学ん時と特に変わりはねーよ?変わったと言えば・・・よくこまめに携帯を見てるってところくらいかな?』

・・・なるほど・・・って、んん?

「携帯?」

『お、おぉ。携帯を見ちゃーなんか複雑そうな顔してるなぁ』

複雑そうな顔?
・・・怪しい。