「そうかい、それじゃあ
さっちゃんの大好きな人(Aさん)はさっちゃんの大好きな人(Bさん)が好き。
だけどBさんは別の人が好き。」
「困っちゃうよぉ……」
「そうだろう?」
「うん」
そっかぁ無理にくっつけようとすると逆に不幸になっちゃうのかぁ……。
「だからね、さっちゃん。
こういうことは自分のことを書きなさい」
自分のこと。
私は初めて自分のことを考えた。
なにがしたいかなって
どうしたいかなって
「私、もうちょっとよく考えてみるね!
わかったら一番に教えてあげる!!」
「さっちゃんは優しい子だね」
お祖母ちゃん、もうそれは聞きあきちゃったよぉ。