「あれ?
美雨、起きてたのか。
よし、じゃあおはようのキスを」
「いらねぇ煩い黙れ」
「……そうだよな煩いよな。
ごめんなこんなうざくて煩くてダメな兄で。
何でこんな可愛い子と俺なんかが兄妹なんだろうなお前の兄にぴったりな人は俺なんかじゃなく他にいるよな……」



────ならねぇ。


むしろ…
「そっちのがうざいな」

布団を頭から被り呟く。


「ん、何?
お兄ちゃんかっこいい?」

無視。


「無視するなよー。
兄ちゃんは悲しいぞっ。」

うざい。
またも無視。


「無視かっ。
…あ、照れてるんだな?

そんな可愛い妹に朝御飯を作ってやろう!
すぐ作るから、出来るまでに起きてこいよっ!」

照れてねぇ、と反論しようと思ったが、兄貴は既に部屋を出ていた。