学校が終わって、
部屋のソファーに寝転がっていた。


「おじゃましまーす♪」


ドアの向こう側から
理沙子の声がした。


・・・寝た振りしよっと。

少し、驚かせてやるんだ。


「剛ちゃーん!って、あれ?寝てるの?」


「・・・」


「…ふふっ・・かわいい」


理沙子は俺の顔を覗き込んでるみたいだ。


理沙子。
かわいいって言われる時の
男の気持ちがわかるか?


けっこう複雑なんだぞ。