夏のある夜、あたしは彼と電話をしていた



「……んで?
その"彼"とはやったんだろ」

「う…ん……」


あんまり思い出したくないんだけどな…


「何人くらいとやった?」

「2人…かな」


少々戸惑いながら、彼がする質問に答えてゆく


「おまっ…中学生だよな!?笑」


…自分でも後悔してる

なんで、自分のからだを大切にしなかったんだろうって



――汚れてる



なんでそういう言い方をするか、わかったような気がする


「もしもし?」

「あ、ごめん!ぼーっとしてた!
政ちゃんだって…」

「俺は高校3年だぞ
お前は中学3年だ」







桜井政春


これが、あたしが
すきになった人