冷蔵庫からペットボトルのミネラルウォーターを取り出して渇いたノドを潤していく。


そのまま洗面所に行き、歯を磨き、顔を洗う。


ワックスを少し手に取り、それを茶色の少しパーマのかかった長めの髪に馴染ませて髪をセットしていった。


部屋に戻り、昨日、寝る前に寝室から部屋に持って来ていたスーツに着替えた。


それからメガネをかけて、出勤用意は完了。


そうだ……朝飯、どうしようか……。


基本的に俺は朝飯を食べない。


でも美雨は、昨日も晩飯を食べてない。


腹が減ってるんじゃ……。


部屋の壁にかけてある時計に目をやる。


これから買いに行く時間もない。


俺はテーブルに置いてあった手帳を開き、1枚破る。


それに置き手紙を書いて、財布から2000円出して置き手紙の上に、お金と一緒に余っていた部屋の鍵を置いた。


美雨が眠っている寝室に目をやった後、鞄を持って部屋を後にした。