その時父さんの携帯が鳴った。




そして父さんがとんでもないを言い出した。




「東上先生大変申し訳ないが、未來の買い物に付き合ってやってもらえませんか。空き巣があったようで、交番へ戻らないといけなくて、買い物しないと晩飯が食べられない状況なもので、すみませんがお願い出来ませんか?」





止めてよ父さん、私も一緒に帰るから。




今日もコンビニ弁当でいいよ。




早く帰りたい。




「渉さん承知しました。飛鳥の買い物に付き合って、家まで送りますから案内して下さい。」




「 「 えぇ!」 」




須美香さんと声が重なる。



「真也、今日は二人で映画見て食事する予定だったでしょ。」




「東上先生買い物は又にしますから、彼女さんと映画を見に言って下さい。」




「飛鳥は何も心配しなくていいよ。須美香映画はいつでも見れるんだからさ。それに又直ぐに電話が来るんだし。」




電話?




「そうだけど、だから少しでも一緒にいたいのに。」



お邪魔虫になりたくない。