実はあの後を覚えていない。




気が付いた時には教室に戻っていて。

サボったせいで紫織に怒られていた。





もしかして逃げたのかも。

耐えられなくて。









「ゆいーっ、あたしも参加しちゃうよんっ」


「んー」


「やし今日家行くねんっ」


「んー」


「ちゃんと聞きなさい!!!」


「あいたっ」







バシッと頭を叩かれ、気が付くと紫織は終始笑顔。

周りを見れば教室で。





っていつの間に戻って来たんやろ。

まだ先生は来てないみたいでよかったけど。








「龍くんも心配してたで?」


「え?」


「ゆいさん元気ないー!!!って」


「……………」








あかんあかん。

ぼーっとしてたらあかんわ。




龍にバレたらあかんし。

うち嘘下手くそやし。







よし、しっかりしよ。









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