ゆずは慌てて自分の携帯を取り出し、自分が送ったはずのメールを探した。


「えーと、確か水曜日か木曜日に―――あ、あった、これ―――あれ?」


「何?」


その携帯を、要も覗き込む―――と。


「・・・・・これ、タケさんに送ってるみたいだけど?」


「・・・・・みたい、です・・・・・」


確かに、タケにも同じ内容のメールを送ったのだけれど。


その時、一緒に要にも送ってる―――つもりだったのだ。


「ご、ごめんなさい、あたし要さんにも送ったとばっかり―――」


慌てて要に手を合わせるゆず。


その顔を見れば、本当にそう思っていたんだろうということはよくわかり―――


要も、これ以上怒ることもできなかった。