「俺んちでよければどうぞ!」



バカだと思ったよ。



でも今はなしたら君は壊れてしまいそうだったんだ。



「名前は?」



「中谷……雛です」



軽く警戒してる雛ちゃんに俺は自分のことをできるだけたくさん話した。



それでわかったことは、俺と2歳年がはなれてること。



なんて呼べばいいですか?なんて聞いてくるから、俺は意地悪をした。



「直矢……」



おれも雛と呼ぶことにしたから呼び捨てで。



雛の耳元で俺は囁いた。



照れながら雛はゆっくり俺の名前を呼んだ。