でも現実は違った。
大学で勉強したことを生かして、働かなくてはいけないのだ。
「里穂は、どうして管理栄養士になりたいって思ったの?」
菜緒ちゃんが顔を上げて、私に聞いてきた。
「私は、高校のときサッカー部のマネージャーしてて、スポーツと栄養の関係に興味を持ったからだよ。菜緒ちゃんは?」
「私は、高校のときに老人ホーム訪ねて、そこでお年寄りがお肉を食べにくそうにしてるの見て。何とかしてあげたいなって思って」
「そっか。じゃあ就職先は、老人ホーム?」
「うーん」
また唸った菜緒ちゃんは、今度は机に突っ伏した。
「管理栄養士になろうと思った理由ははっきりしてるのに、どうして就職で迷ってるんだろうね」
「うん」
私の言葉に、菜緒ちゃんの首が微かに動いた。
「スポーツ栄養、里穂は今でもやりたいって思ってる?」
「そりゃ、多少は」
でもね、スポーツ栄養って簡単にいうけど、実際はそういう分野の就職先はあまりない。
大学で勉強したことを生かして、働かなくてはいけないのだ。
「里穂は、どうして管理栄養士になりたいって思ったの?」
菜緒ちゃんが顔を上げて、私に聞いてきた。
「私は、高校のときサッカー部のマネージャーしてて、スポーツと栄養の関係に興味を持ったからだよ。菜緒ちゃんは?」
「私は、高校のときに老人ホーム訪ねて、そこでお年寄りがお肉を食べにくそうにしてるの見て。何とかしてあげたいなって思って」
「そっか。じゃあ就職先は、老人ホーム?」
「うーん」
また唸った菜緒ちゃんは、今度は机に突っ伏した。
「管理栄養士になろうと思った理由ははっきりしてるのに、どうして就職で迷ってるんだろうね」
「うん」
私の言葉に、菜緒ちゃんの首が微かに動いた。
「スポーツ栄養、里穂は今でもやりたいって思ってる?」
「そりゃ、多少は」
でもね、スポーツ栄養って簡単にいうけど、実際はそういう分野の就職先はあまりない。