お姉ちゃんに話しかけられた真依はさらに真っ赤になっている。





「はっ初めまして!篠田真依ですっ。」


「雪菜から聞いてるの。真依ちゃんjulietのデザイナーだって。」

「うえっ、あっはい!うー雪菜ー。アキさんがいるー。」





完全にパニクった真依を見て、笑ってしまった。





真依はお姉ちゃんの熱狂的なファンで、お姉ちゃん大好きな私もびっくりするほど。





普段からお姉ちゃんの載ってる雑誌なんか買うけど、真依はもっと凄くて海外誌の日本版も買ってるし、高校の時は切り抜きしてコーディネートブックなんてのも作ってたらしい。





私のお姉ちゃんって言ったら、絶叫してなぜだかボロボロ泣き始めたのが懐かしくなった。





「外は暑いから、中に入ろうか。」




パニクる真依の手を引いてお姉ちゃんの後を付いて行く。