「あ…!気が付いたのね!」
駆け寄ると、幸姫の顔や体をぺたぺたと触る。
「どこか痛いところはない?気分はどう?」
「あ、あの…?」
幸姫が口を開くと、喜多はほっとしたような表情で答えた。
「大丈夫ならいいの。急に倒れたって小十郎が言っていたから」
「姉上…気がつきましたか」
声のほうを向くと、小十郎の姿があった。
「えぇ、意識もはっきりとしているわ。この様子なら大丈夫ね」
喜多の言葉に、小十郎も少しだけ安堵した様子を見せる。
「姉上、私はこれから政宗様の所へ行って参ります」
その言葉に、喜多は小さく頷いた。
「ではすぐに支度を」
ごめんなさい、と幸姫に向かって言うと、喜多は小走りに部屋を出て行った。
「………」
小十郎と2人。
何か言うべきかと口を開いてみるが、何を言えばいいのか分からずそのまま口を閉じる。
何度かそれを繰り返した所で、小十郎があっと小さく呟いた。
「…思い出した。玲子だ」
「え…?」
幸姫が今度は驚いた表情を浮かべた。
駆け寄ると、幸姫の顔や体をぺたぺたと触る。
「どこか痛いところはない?気分はどう?」
「あ、あの…?」
幸姫が口を開くと、喜多はほっとしたような表情で答えた。
「大丈夫ならいいの。急に倒れたって小十郎が言っていたから」
「姉上…気がつきましたか」
声のほうを向くと、小十郎の姿があった。
「えぇ、意識もはっきりとしているわ。この様子なら大丈夫ね」
喜多の言葉に、小十郎も少しだけ安堵した様子を見せる。
「姉上、私はこれから政宗様の所へ行って参ります」
その言葉に、喜多は小さく頷いた。
「ではすぐに支度を」
ごめんなさい、と幸姫に向かって言うと、喜多は小走りに部屋を出て行った。
「………」
小十郎と2人。
何か言うべきかと口を開いてみるが、何を言えばいいのか分からずそのまま口を閉じる。
何度かそれを繰り返した所で、小十郎があっと小さく呟いた。
「…思い出した。玲子だ」
「え…?」
幸姫が今度は驚いた表情を浮かべた。