でも… 


心残りなことがある。 


あたしがバスケを始めるきっかけとなった初恋の君。


バスケを続けていれば、いつか会えるかもしれない。


もう一度、会ってお礼が言いたい。 


あなたのおかげで、こんなにバスケが好きになったって… 


あたしはカバンの中から携帯電話を取り出す。 


バスケットボールの形のぼろぼろのキーホルダーがぶらさがってる。 


あたしの大切な宝物。