おまえに行かせてたまるかよ。




「俺が行くからいい」



「はいはい、俺が優しくてよかったな♪」




…まあな。








俺は教室から
走って実紅を探した。



ったくあいつ―…
どこ行ったんだよ…







もしかして寮か…?


あいつならありえるな。





俺は寮へと向かった。



実紅の部屋は俺の部屋の隣だからすぐ。





「寝てるとか…ねぇよな」


なんかあいつなら
ありえるかもしんねぇ…。






そーっとチャイムを押した。

ピンポーン─




「…出ねぇな」



やっぱ寝てんのか?




もう一回押した。


ピンポーン─







――…出ねえ。


マジかよ……。


マジで寝てんのかよ。




ためしにドアノブを回した。



カチャ─






うそッッ?!!!


開いたんだけど?!




え?!なんで?!



っつーかこれっていいの?!













.