急に近づいてきたと思いきや、先生はそんな言葉をあたしの耳元で囁いた。


「えっ?」

な、何そのエロ甘ボイス。

…びっくりした…。



「顔、赤いじゃん?」

佐田先生はクスクス笑いながらあたしの顔を覗き込んだ。


か、顔赤いって、
そ、そんなんしょうがないじゃん!!


そんな声で言われたら、誰だってこうなるっつーの……。



「もしかして、男に免疫ないの?」

って!
失礼なっ!


男に免疫ないって!…んまぁ確かにそうだけど…。


……じゃなくて!!


「そ、そんなんじゃありませんっ」

てかさっきまでの白衣エンジェルはどこに行ったんだよ……!!



「あれ〜?椎榎ぁ〜?」

聞き覚えしかない声がする方を向くと、

「あっ、唯抖!それに淨弥君!靖杜!」

4人がそろって楽しそうじゃん。

ちなみに、宇津井浩之も居たけど、あえてカウントしないことにした。


見えない見えない。

……何気1番前にいるけど。